宮本友樹研究室では,人と人工システム(エージェント)の相互作用を理解・設計するヒューマンエージェントインタラクション(HAI)という研究領域を中心に,人とAIがどのように関わっていけば良いのかを理解し,適切に社会応用していくための理論的・実証的研究に取り組んでいます.特に力を入れているのが,チャットボット,音声対話ロボット,バーチャルキャラクタなどの対話エージェントの設計論の研究です.情報工学,認知科学,社会心理学,言語学,デザインなど,様々な分野が交差する領域です.
配属希望の方は本ページをよくご確認のうえ,宮本と個別面談をしてください(面談を必須とします).ページの内容は更新される可能性があります.
宮本研への配属を希望する方,興味のある方は,以下の流れに沿って面談を予約してください.
宮本のメールアドレス(miyamoto[at]uec.ac.jp)宛てに,面談の予約申し込みの連絡をしてください.現在の面談可能日程は以下です.面談場所は,西5号館7階707号室です.予約メールには,氏名,所属,学籍番号,複数の希望日時を記載してください.基本的に対面での面談としたいと思いますが,Zoomによるオンライン面談を希望する方はその旨ご連絡ください.他の日時でも可能な場合がありますので気軽にお問い合わせください.
10月29日(木)13時~15時
11月2日(月) 13時~19時
11月4日(水)13時~19時
11月6日(金)17時~19時
11月11日(水)13時~19時
11月12日(木)13時~19時
11月16日(月)13時~19時
11月19日(木)13時~19時
面談では,宮本研ではどのような研究に興味があるか,進路はどうしようと思うかなどについて伺いつつ,学生さんからの質問にお答えします.1回の面談時間は30分以内くらいを想定しています.
面談とは別に,11月22日(日)のオープンキャンパスで研究室公開(西5号館702室,事前予約不要)を行います.先輩と話せます.
以下は宮本研への配属を検討するうえで参考にしてほしい情報です.
宮本研の研究内容
機械に心があるかどうかについては様々な議論がありますが,人が機械に心を感じることはあります.AIアシスタントに丁寧すぎる言葉で話しかけられると,距離を感じたり不自然に思えたりすることはないでしょうか.一方,くだけすぎても違和感を覚えたり,失礼だなと感じるかもしれません.対話エージェントは人と同じ自然言語を話しますが,人から見た社会的存在としての役割や立場は,どこまで人と同じで,どこから違うのでしょうか.このような疑問を出発点に,対話エージェントがどんな話し方をすれば人から信頼され,心地よく付き合っていけるのか,そしてそれをどうすれば工学的に実現できるのかを,理論と実証の両面から探っています.また,多くの研究テーマで「AIと話す人」を対象とする実験を行います.研究テーマによっては,LLMを用いた対話システムやロボット,VRシステムなどの実装にも深く取り組みますが,理論的な検討と実装・実験の比重はテーマによって異なります.
中心的な問い:
人と対話エージェントは,対話の中でどのように関係性を構築していけるか?どのような関係性が適切なのか?
対話エージェントによる適切な支援の設計論はどのようなものか?その支援に対して人はどのように適応しているのか?
関係性構築と支援適応はどのように絡み合うのか?
これらの問いを軸に,対話に通う「心」の理解と適切な社会応用を目標に幅広いテーマを展開しています.研究室としては,人とエージェントの対話研究における理論的基盤の構築と産学官連携による社会応用により目標を実現します.
具体的な研究テーマ(一部)を紹介する動画(2023年版・2026年版)と,研究室の概要をまとめたポスターとスライドを掲載します.いずれの研究テーマに取り組んでもらうこともできますし,後述の通り,新しいオリジナルテーマも歓迎しています.また,研究室紹介冊子OPAL‐RINGで紹介していただいた記事も一般向けでわかりやすいです.電気通信大学の同窓会誌「調布ネットワーク」にも宮本研の紹介を掲載していただきました(pp. 14-15).
2026年版の動画は今回初掲載なのでぜひご覧ください.2023年版には運転支援研究の紹介があります.動画には音声があり,YouTubeの広告が再生される可能性があります.
学生さんのオリジナルテーマを歓迎しています.AIに限らず日常での様々なコンテンツの利用や人同士のコミュニケーションにおける経験,気になっている社会心理学的現象,対話エージェントを活用できそうだなと思う社会課題をもとに本人から生まれる疑問が,新たな研究テーマの種になります.
まずは,興味のある研究テーマや根幹にある素朴な疑問をシェアしてもらい,それを基に具体的にどうすれば学術研究として成立しそうかを議論します.同時に,関連しそうな論文のサーベイを行います.最近は生成AIによるプログラミングができるので,短期間でプロトタイプを作って動かしながら検討することもあります.
議論にはかなりの時間を要しますが,一度研究テーマが固まってしまえばそこからはスムーズであることが多いです.議論の中で,宮本個人が関心を持っている課題や外部との共同研究プロジェクトに関連していることが分かった場合は,本人の意向を考慮しながら連携可能性を検討します.そのため,他大学を含めラボ外の研究者や企業の方と協力する可能性があります.また,研究室内のテーマで興味のあるものがあれば引き継ぐことも歓迎です.
想定される研究テーマのキーワード(順番に意味はないです):対話・会話,雑談,コミュニケーション,関係性,心理的距離感,信頼,感情,共感,批判,責任,同調,創造性支援,運転支援,インタラクションデザイン,ジェスチャ,ロボット,バーチャルキャラクタ,VR,音声対話,共在,人とAIの違い,配慮,冗談,文化差,パートナー,鑑賞,協調作業,ゲーム,ウェルビーイング など
あくまで例ですが,具体的な研究テーマの例(進行中・予定のもの)も書きます.
関係性構築,信頼形成:
ユーザ特性を考慮した対話方略
あえて攻撃的なことを言う対話AI
対話における不気味の谷
対話AIによる支援:
長期的に使いたい運転支援ロボット
人の主体性維持と作品完成度を両立する創造性支援AI
適応・文化・倫理:
対話AIと人の集団心理,意思決定
社会導入における責任/信用問題
対話AIとの関わりの文化差
新しいインタラクションデザイン:
VR上で人と対話AIが「一緒にいる」と思えるインタラクション
デジタルゲームとの融合
研究室としての教育
「人とAIが話すとはどういうことか」を理論・実践の両面から専門的に語れる人材の育成を目指します.より広くは,HAI研究における問いの理論化・仮説検証の実践的スキルを身に付けてもらうことができます(対話エージェントの実装,心理実験,統計解析など).研究テーマによって,理論・実践どちら寄りか,具体的な実装作業がどのようなものかが異なりますので,各自の興味や得意に合わせて具体的な取り組みを調整できます.また,学会発表を積極的に目指す研究室です.卒研生は年度末に卒研の成果について,大学院生は成果が出たら国際会議や学術雑誌を含めて随時発表を目指しています.学生さん(特に卒研生)がどのくらい発表しているかは,トップページの近況報告や,研究業績を見ると様子がわかると思います.
研究は企画・実装・実験・文章作成・議論・報連相・プレゼンなど総合力が必要になるので,人によってスムーズに進んだり悩むタイミングが異なります.研究に取り組むことで総合力の底上げができますが,特に,自身が得意とする領域を見つけて欲しいと思っています.このあたりを心がけて学生さん個人個人に最適な指導,フィードバック,サポートを目指します.また,コアタイム(研究室に必ず居なければならない時間帯)を設ける予定はありませんが,これは自己管理して頂くという意味になります(もちろんフォローします).メンタル面では,不必要な心的負担ができるだけ無いようにしたいと思っています.
進捗の管理,忙しさ
研究室全体の進捗報告の機会としてゼミがあります.進捗報告をして,教員や他のメンバーと議論します.配属して最初の頃には関連文献の輪講もします.その他,個別の研究ミーティングを随時行います.ゼミは週1回開催の予定です.
研究室の忙しさは程よい感じなのではないかと私は思っています.学会発表や論文投稿などは積極的に目指しており多くの人が実際に取り組んでいますが,バイトや遊び,就活と両立できている人が多いように思います(全部を合わせると忙しいと思います).レベルの高い研究を目指しつつ柔軟に過ごしてもらえている自信はありますが,学生目線でどんな感じかは先輩に聞いてもらうのが良いと思います.
対面・オンライン(在宅)に関する考え方
どちらかといえば,研究は対面で行う(研究室に来て作業する)方がスムーズだと思っています.研究室に来てもらえていれば,ある程度の頻度で私の方から学生さんの様子を伺って,その場で困ってることについて相談に乗ったりすることで早く解決したりしやすいのですが,オンラインだとこまめに様子を伺うのが難しく,相談する機会もどうしても減るので,困りごとを引きずりがちになってしまうと思います.このあたりは実際に研究を始めてみないとわからないと思うので,相談しながら進めていきたいと思います.最近ではTeams上でのやり取りベースで研究していくことも増えていますし,人によるみたいです.また,当然ながら年度末や実験シーズンは研究室に来て作業する必要性が高まるので,時期の影響も大きいです.
大学院進学について
入試の合格が必要なので全員来てもらうようにはいえないのですが,博士前期課程への進学を強くお勧めします.卒業研究の1年間だけでは,どうしても中途半端なところで研究を終えることになりがちです.より高い専門性を身につけるため,また,卒研の1年間と大学院の2年間(計3年間)での努力を経て満足のいく進路を獲得するために,ぜひ進学をご検討ください.大学院では,修了するための最低限の活動だけを行うのではなく,対外発表(国内学会,国際会議,学術雑誌など)や後輩の指導に積極的にチャレンジして,様々な経験・業績を積むことが重要となります.実際のところ,宮本研では就活やプライベートに十分時間を取りつつ国際会議発表や学術雑誌投稿を目指す流れができているのではないかと思っています.
宮本研が求める学生像
人とAIの対話,人の心理・認知,対話システムやロボットなどの設計・開発,社会科学的な考察などに興味がある人(全部でなくても一部に深く興味があればOKです)
理論的に深く考え込んだり議論する時間が好きな人や,アイデアを形にするのが好きな人は非常に向いています(こちらも全部でなく理論・実践のどちらかが好きそうという感じで,配属時点で得意である必要はないです)
新しいことに挑戦し,主体的に研究に取り組める人.学会発表に興味がある人
大学院進学希望者だと嬉しいです
その他
学生室は内海研と共同運営です.研究テーマは異なりますが分野は隣接しており,日常の交流は研究室関係なく仲良くやっています.飲み会や合宿なども合同で行います.
ゼミおよび個別の研究指導が手厚く,かつ柔軟に過ごしてもらえる自信があります.
楽しく快適に真剣に研究できる環境を目指しています.
学生さんからの評判が良い取り組みとして,学生室にお菓子・お茶コーナーを設置しています.在庫の具合を見て,宮本が適当に買い出しに行ったり,学生さんが買い出しに行ってくれて補充しています(最近は学生さんが買い出しに行ってくれています).今後も継続する予定です.おやつラーメンや和菓子系が人気の傾向があります.出張土産や各自の旅行土産などもよく置かれます.
研究に必要なPC,図書,生成AIのAPI等は基本的に研究費を使って購入するので,研究の作業に係ることで学生さんの私費での出費ができる限り出ないように配慮します.ただ,出張などで一時的に立て替えをしてもらう必要が出てくることは多いです.また,どうしても,その年の予算によって状況が変わる可能性はあります.PCはWindowsまたはLinuxマシンを提供する予定ですが,特にOSの種類は問いません.普段は自身のノートPCで研究を進める人も多いです.
主な就職先は,企業R&Dやゲーム業界を含む通信・IT系,機械・エンジニアリング系あたりです.博士後期課程への進学を悩む人もいます.また,JASSO奨学金の特に優れた業績による返還免除の実績もあります.
コミュニケーションロボットSota.4台あります.
CODE27キャラクターハウス (反射がすごい)
お茶・お菓子コーナー